自由意志
コーヒー牛乳とフルーツ牛乳が売っている自販機で、どちらでも自由に選ぶことのできるような能力。
「自由意志がない」と主張する人たちは、「きみは自分の意志でコーヒー牛乳を選んだと思っているだろうが、それは事前に決まっていたことだ」などと考える。
その背景には、例えばこのような考えがある。
- 時速100kmで進むクルマは、1時間後に100km先にいる。
- これは「現状から未来が規定される」ということである。
(簡単のために、色んな条件は簡略化している) - そして世界も人間の脳も、物理的・生化学的な法則に従って動いている。
- そう考えると、全てはあらかじめ決められていることになる。
- それはつまり、「人が何かを選ぶ自由」なんて、あるように感じるだけで、本当は存在しないということである。
例文
池田くんは、ほんとうは自由意志があるような気がしていますが、恋人の大切なお皿を割ったりすると急に
「でも、皿が割れるのは決まっていたことなんだよ。だから僕を怒るのは筋違いだと思うな」
と、否定派の立場をとり始めます。